コンクリート打ちっぱなしの内装で理想の空間を実現!メリット・デメリットをチェックしよう


近年、内装をコンクリート打ちっぱなしにした店舗が増えています。近代的でクールな印象を与え、ヴィンテージ感も演出できる一方で、機能面で注意したい点もあります。コンクリート打ちっぱなしを採用する前に、メリットとデメリットの両方を把握し、店舗のコンセプトに合うかを見極めることが必要です。


この記事では、店舗の内装をコンクリート打ちっぱなしにするのに知っておきたいメリット・デメリットを解説します。併せて、おしゃれに仕上げるポイントもご紹介しますので、店舗経営者の方はぜひ最後までご一読ください。



【目次】

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・コンクリート打ちっぱなしの内装の魅力

・コンクリート打ちっぱなしにするメリット

・コンクリート打ちっぱなしの注意すべき点

・コンクリート打ちっぱなしの内装をおしゃれに仕上げるポイント

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■コンクリート打ちっぱなしの内装の魅力



コンクリート打ちっぱなしとは、躯体(建物の構造体)となる柱・梁・壁などに内装材や塗装を施さず、コンクリートが剥き出しになったままの状態から透明な塗装で仕上げるデザインです。躯体がコンクリートでできている、鉄筋コンクリート造りや鉄骨鉄筋コンクリート造りの建物で採用できます。


コンクリート打ちっぱなしの店舗は、無機質な質感からヴィンテージ感やスタイリッシュな印象などを与えます。自由な形状で仕上げられることで、曲線の形を組み合わせるなどすると、デザイン性の高い内装に仕上がります。店舗のコンセプトとマッチすると、店舗の魅力がさらにアップするでしょう。




■コンクリート打ちっぱなしにするメリット



店舗の内装をコンクリート打ちっぱなしにすることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、主なメリットを3つご紹介します。



・お店の中が広く見える

コンクリート打ちっぱなしは、仕上げ材を使用しないことで、天井や壁の厚みが少なくなります。内壁の厚さは、5cmから10cmほどありますが、打ちっぱなしにすると躯体ギリギリまで空間が活用できるため空間に開放感が生まれ、店舗の中が広く見えるようになります。


鉄筋コンクリートの建物は、木造の建物に比べ必要な柱を最小限に抑えられます。この点も、店舗の中が広く見えるポイントであり、インテリアやレイアウトのバリエーションが広がるのも大きな魅力です。



・防音性に優れている

コンクリートは空気の振動を伝えにくい性質があり、コンクリート打ちっぱなしにすると防音性に優れた建物に仕上がります。店内の音が外部へ漏れにくくなるだけでなく、外部の音が店内で気になるリスクも抑えられます。音楽や映像を楽しめる飲食店にしたい場合や、店内環境を静かに保ちたい場合などは、コンクリート打ちっぱなしにすると良いでしょう。


ただし、コンクリート打ちっぱなしであっても、空気振動以外の原因で発生する音に対する防音性は低くなります。例えば、2階の足音や椅子を移動する音などが1階まで伝わる現象は、躯体の構造によって発生する可能性もあります。この場合は、床のスラブ厚を考慮すると防音性が高まります。



・耐火性に優れている

コンクリートは耐火性に優れた素材であり、1,000度の炎に2時間晒しても建物の形と強度が変わりません。火災発生時の温度は1,000度に達しますが、店内にお客さんがいた時も、消火活動の時間中に避難時間が確保可能です。


耐火性に優れていることで、コンクリートの建物において火災保険の保険料が比較的安価となる点もメリットです。火災保険会社によって異なるものの、木造建築物の保険料に比べ、およそ1/3程度に抑えられます。火災保険料は毎月かかるコストですが、少しでも抑えられると店舗経営にかかる経費を削減できます。




■コンクリート打ちっぱなしの注意すべき点



コンクリート打ちっぱなしは、メリットがある反面注意すべき点も存在します。コンクリートの素材の性質から、以下の点に注意しましょう。



・結露やカビが発生しやすい

コンクリートは、セメントに砂や水を混ぜて作る素材であり、コンクリート内には水分が多く含まれます。水分が蒸発し、完全に乾燥して手で触れられる硬さになっても、内部には水分が残っているのです。さらに、湿度が高い日はコンクリートが水分を吸収して、築年数が浅くとも表面に結露やカビが発生しやすくなります。


結露やカビをできるだけ防ぐには、店舗内の換気・除湿・拭き掃除などの対策が必要不可欠です。



・音の反響が大きい

コンクリート打ちっぱなしは、外部には音が漏れないものの、室内で音が反響するため響きが大きくなります。響きを抑えたい場合は、吸音パネルを設置すると響き具合を調整できます。



・工事費用が高くなる

内装材などを使用しないことで、工事費用が安くなると思われる方もいらっしゃいますが、コンクリート打ちっぱなしは他の作業が増えるため、工事費用が高くなる傾向にあります。


具体的には、むき出しになった配線を処理したり、コンクリートの表面を滑らかにする加工が必要であったりと、加工に技術と時間がかかります。居抜き物件から打ちっぱなしコンクリートのお店にリフォームすると、コンクリート表面の修繕費用や廃材の撤去・処分費用なども発生するため、デザイン面でのコストは安価とは言えません。




■コンクリート打ちっぱなしの内装をおしゃれに仕上げるポイント



コンクリート打ちっぱなしの内装をおしゃれに仕上げるには、どのような点に配慮すると良いのでしょうか。特に知っておきたいポイントは以下の3つです。デザインを検討する際、ぜひ取り入れてみてください。



・コンセプトを明確に

コンクリート打ちっぱなしの内装で重要なのは、コンセプトを明確にするという点です。コンセプトが決まると、コンクリート打ちっぱなしをどのように活かしたら良いか、方向性が見えてきます。


例えば、店舗のイメージに合わせて「おしゃれな内装」をデザインしたい場合、都会的な雰囲気を演出したいのか、自然を感じられる空間にしたいのかによって、コンクリート打ちっぱなしを用いた内装のデザインは大きく異なります。コンセプトを明確にしたのち、細かく設計すると、理想の店舗空間が実現できるでしょう。


》お客様と一緒に店舗をつくる!店舗イメージの伝え方のコツやタカネザワナイソウ工業のこだわりを紹介



・暖色系の照明で温かみをプラス

コンクリートの色はグレーであり、コンクリート打ちっぱなしを採用した店内はどうしてもトーンダウンしてしまいます。黄色やオレンジなどの暖色系はグレーと相性が良く、暖色系の照明を取り入れると温かみのある店内に仕上がります。


店舗内装の中でも、照明にこだわることで個性や強みを前面に押し出せます。照明器具の種類と合わせて、店舗の用途や雰囲気に合ったものを選びましょう。


》おしゃれな店舗照明のポイントを押さえて、集客力をアップ!



・床の素材や配色を工夫する

コンクリート打ちっぱなしでは、壁や天井がグレーでデザインもシンプルであるため、空間の印象を決めるには床のデザインが重要です。さまざまな素材の中で、自然のぬくもりを感じる木材を床に取り入れると、無骨な印象を和らげてくれます。木材以外では、タイル・モルタル・大理石・カーペット・竹などの素材もおすすめです。


床の配色も、店内の雰囲気に合わせて選びましょう。華やかにしたい場合は明るめの色・重厚な雰囲気の演出には暗めの色が適しています。




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