「ホテルライクなインテリア」は一過性の流行ではなく、住空間の質そのものを重視するスタイルとして定着しつつあります。
ただし、ホテルのような空間は、高価な家具を並べただけで完成するものではありません。色、素材、照明、動線、収納といった要素が、全体として丁寧に整えられてこそ成立します。
この記事では、内装工事のプロの視点から、ホテルライクな空間を実現するためのインテリア選びと内装計画のコツを7つ紹介します。
■ホテルライクな空間を叶えるインテリア選びの7つのコツ

ホテルライクな空間のポイントは、「統一感」「上質な質感」「計算された非日常感」にあります。これらを意識しながら、家具やソファといったアイテム選びだけでなく、内装そのものの考え方にも目を向けることが重要です。
コツ1:ベースカラーは3色以内で整える
ホテルライクな空間が落ち着いて見える理由のひとつが、色数を抑えた構成にあります。壁・天井・床など空間の大部分を占める色は、アイボリーやオフホワイト、淡いグレーなど、主張の少ないニュートラルカラーが適しています。色味を3色程度に整理することで、視覚的なノイズが抑えられ、洗練されたホテルライクな印象に近づきます。
▶︎アクセントカラーを加えてみる
ベースとなる色を整えたうえで、ソファやカーテン、ラグなどの家具やファブリックに、やや濃度のある色を重ねて、空間に緩やかなグラデーションをつくってみましょう。さらに、クッションやアート、小物でアクセントを添えることで、単調になりがちな空間に奥行きが生まれます。
コツ2:照明で空間に奥行きをつくる
天井中央の照明だけに頼った明るさでは、ホテルのような雰囲気は生まれません。ホテルライクな空間づくりでは、光を分散させ、陰影を意識することが欠かせません。
▶︎間接照明で落ち着きを
天井にはダウンライトや間接照明を用い、光源が直接目に入らないように配慮します。さらに、フロアランプやテーブルランプなど低い位置に光を置くことで、視線が自然と下がり、落ち着きのある空間になります。こうした照明計画は、電源位置や配線処理が密接に関わるため、内装工事と一体で考えることが重要です。
コツ3:低重心のソファで安定感を出す
ホテルライクなリビングやラウンジを印象づける要素として、ソファの存在感は大きな役割を担います。ポイントは、座面が低く、奥行きのあるデザインを選ぶことです。
重心が低いソファは、空間を広く見せる効果があり、視覚的な安定感も生まれます。壁に対してやや大きめに感じるサイズ感を選ぶことで、余裕のある雰囲気が演出できます。直線的でシンプルなデザインのソファは空間をすっきり演出しやすく、ホテルライクな印象を強めます。
コツ4:素材の質感で上質さを伝える
ホテルライクな空間では、見た目だけでなく、触れたときの感覚も重要です。家具や内装材には、できるだけ本物感のある素材を選びたいところです。
大理石調の素材やガラス、金属といった無機質なマテリアルに、木やレザー、リネンなどの自然素材を組み合わせることで、冷たさと温かさのバランスが取れます。また、ドアノブや照明のフレーム、家具の脚などのパーツに金属特有のクールな色味を揃えるだけでも、空間全体の完成度は大きく向上します。
コツ5:生活感を抑える収納計画で空間の質を保つ
どれだけ内装やインテリアにこだわっても、日用品や書類、配線類が視界に入ると、空間の完成度が下がりやすくなります。ホテルライクな住まいでは、「何を見せないか」を意識した収納計画が欠かせません。
▶︎壁とシームレスに連続する収納
壁面と一体化した造作収納や、扉の色や素材を内装と揃えたしつらえによって、収納そのものの存在感を抑えることができます。リビングやダイニングでは、日常的に使う物ほど、すぐ使えて、視界に入らない配置が重要です。こうした計画は、内装設計の段階から考えることで、空間全体の美しさと使いやすさを両立できます。
コツ6:窓まわりで空間の格を上げる
カーテンやブラインドといった窓まわり(ウィンドウトリートメント)は、空間の印象を左右する重要な要素です。ホテルの客室に見られるような重厚感を出すには、生地のボリュームと納まり方がポイントになります。
厚みのある生地を選び、幅にゆとりを持たせることで、美しいドレープが生まれます。レースとドレープの二重使いは、視線を遮りつつ柔らかな光を取り込むためにも効果的です。遮光性や防音性に配慮した素材を選ぶことで、静かで落ち着いた空間に近づきます。
コツ7:テレビの存在感を抑える
テレビやオーディオ機器など、視線が集まりやすい設備は空間の印象を大きく左右します。配線や機器が露出していると、それだけで生活感が出やすくなり、ホテルライクな雰囲気から遠ざかってしまいます。
▶︎壁面と一体化したしつらえで美しくまとめる
壁掛けテレビを採用し、配線を壁内部に納めることで、設備を目立たせず空間の一部として取り込むことができます。背面にタイルや突板パネルを用いたり、間接照明で壁面を照らしたりすることで、テレビ周りを「設備」ではなく、インテリアの一部として演出できます。家具配置や照明計画と合わせて考えることで、住まい全体がホテルライクな統一感をまといます。
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■ホテルライクな内装で失敗しがちな2大要因とプロに任せる価値

ホテルライクな空間づくりでつまずきやすい原因は、家具やインテリアの選定以前に、「内装の土台」が整っていない点にあります。見た目は整っていても、空間全体としての完成度が上がらないケースの多くは、設計段階での判断不足に起因しています。
照明計画と配線処理の甘さが空間の質を下げる
特に多いのが、照明計画と配線処理の甘さです。間接照明を取り入れようとしても、想定した位置に電源がなく、後付けで配線が露出してしまうと、それだけで生活感が強調されてしまいます。照明器具そのものはおしゃれでも、配線やスイッチの位置が整理されていないと、ホテルライクな落ち着きや非日常感は生まれにくくなります。
収納計画の不足が生活感を強めてしまう
もうひとつの要因が、収納計画の不足です。日用品や書類、家電まわりの小物などを既製家具で補おうとすると、サイズや配置に無理が生じ、どうしても雑多な印象になりがちです。その結果、せっかく内装にこだわっても、空間全体に生活感がにじみ出てしまい、ホテルライクな住まいとは言い難くなります。
内装のプロが担う「見えない部分」の設計価値
ホテルライクな空間は、インテリアの下支えとなる「見えない部分」の設計によって完成度が左右されます。内装のプロに相談することで、照明・配線・収納・動線を一体として捉えた計画が可能になります。造作収納や壁内部への配線処理を前提に設計することで、空間から余計な要素をそぎ落とし、家具やソファ、素材それぞれの魅力を引き出しやすくなります。ホテルライクな内装を成立させるためには、こうした「目に見えない部分」への配慮が欠かせません。
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【タカネザワナイソウ工業】に相談して理想のホテルライクな空間を実現

ホテルライクな内装を目指すプロセスでは、家具や照明を選びながら、「ここに配線を隠せたら」「壁の納まりを変えられたら」といった内装に関わる要望が自然と生まれます。こうした細かな違和感をひとつずつ解消していくことが、空間全体の完成度を高める近道になります。
タカネザワナイソウ工業は、千葉県流山市を拠点に、住宅の内装工事全般を手掛けています。私たちの強みは、最初から完成形を押し付けるのではなく、ヒアリングを通じてお客様のイメージを整理し、空間としてどう成立させるかを一緒に考えていく姿勢にあります。「具体的な家具や仕上げはわからないけれども、ホテルライクな雰囲気にしたい」といった段階のご要望でも、会話を重ねながら具体的なプランへと落とし込んでいきます。
照明や配線、収納、壁の仕上げといった「見えない部分」まで含めて計画することで、むやみに高級な家具を加えなくても、美しい空間が生まれます。部分的な改修から、住まい全体の印象を整える内装工事まで、暮らし方やご予算に合わせた柔軟な提案ができるのも、内装工事を一貫して行っているからこそです。
住まいの雰囲気を変えたい、今の空間をもう一段心地よくしたいと感じたときは、内装から見直すという選択肢もあります。ホテルライクな住まいづくりを検討している方は、ぜひ一度タカネザワナイソウ工業に相談してみてください。理想を共有しながら、無理のないかたちで空間を整えるお手伝いをいたします。
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