床材の種類やデザインも様々!床材選びから工事における店舗リフォームの際に飲食店が気を付けるべきポイントを解説!

床は、空間の中でもっとも広い面積を占める場所ということをご存じですか?

したがって内装デザインを考えるうえで、床は非常に重要なポイント。

どのような床材を選ぶかで、店舗の印象を左右します。また店舗の種類に応じて、床材に求められる機能も異なってきます。


今回は飲食店を例に、空間デザインをぐっと格上げしてくれる床材のリフォームについて紹介します。




■床のリフォームはどのタイミングですべき?



悩ましいのが、「いつ」床のリフォームをすべきか、ということ。

床は天井や壁と異なり、常に家具などのモノが載っていたり、人が歩いたり、ダメージを受ける場所でもあります。


床のリフォームをするタイミングは、床材の種類によって異なります。



・床材に耐用年数はある?


一般的に床に使われる「フローリング」には、「無垢フローリング(単層フローリング)」と、「複合フローリング」があります。

無垢フローリングは、丸太から切り出した100%天然木を使ったもの。

そして複合フローリングは合板などの基材の上に、接着剤で化粧材を貼ったものです。


無垢フローリングの耐用年数は50〜60年、対して複合フローリングの耐用年数は10年〜20年程度と言われていますが、一般的に店舗では、フローリングが用いられることは稀です。

というのも、無垢の木を使ったフローリングは柔らかくキズがつきやすいので、多くの人が土足で出入りする店舗には向いていません。


自然素材をアピールする店舗空間で使われることもありますが、その場合は、汚れやキズに強い、強度・耐久性・防水性の高い特殊な店舗用フローリングを使うことになります。


対して店舗でよく使われるのが、「クッションフロア」。

塩化ビニール素材でつくられた、厚さ1.8~3.5ミリのシート状の床材のことで、スポンジ状の防音材を組み合わせ、防音性と衝撃吸収性を兼ね備えた製品や、防汚性にすぐれた製品も登場しています。


耐用年数は5〜10年ほど。表面が剥がれてきたり変色が目立つようになったりしたら、リフォームのタイミングです。



・こんな状態ならリフォームのタイミング


複合フローリングにせよクッションフロアにせよ、油汚れや水による劣化やカビが見られるようになったら、交換のサインと考えましょう。

また表面のキズや汚れが目立ってきたり、ヒビ割れが見られるようになったら、信頼できる店舗内装のプロフェッショナルに相談するべきです。


もちろん内装のイメージチェンジ、というのも、リフォームではポピュラーな理由です。

床を新しくすることで店舗に清潔感が増すのはもちろん、床の色や質感が変わることで、空間の印象を新しくすることができるのです。




■飲食店での床材選びで着目すべきポイントとは



リフォームする際に注意したいのは、機能面。たとえば、以下のようなポイントが挙げられます。



・耐久性


素足で歩く住宅の床とは異なり、店舗は土足で大勢の人が出入りするので、耐久性が求められます。また特に飲食店では、水や油跳ねによる汚れや、食べこぼしを考慮しなければなりません。



・耐水性


客席でうっかりコップの水が床にこぼれて……というアクシデントは飲食店ではしょっちゅうです。また清潔感を保つためには日々の掃除が欠かせません。したがって、床は頻繁に水拭きすることを想定して、耐水性の高いタイプを選ぶとよいでしょう。



・防滑性


ツルツルしたテクスチュアだと、高級感は出ますが滑りやすいというデメリットも。お客さまが転倒しては元も子もありません。安全な環境を担保するためにも、滑りにくい素材は大前提です。



・メンテナンス性


定期的な清掃は店舗のキホンです。特殊な床材を選ぶとメンテナンスがしにくいというケースもあるので、清掃やメンテナンスがしやすい素材を選びましょう。例えば細かなミゾがあるようなテクスチュアですと、見た目はおしゃれでも、食べこぼしが入り込んだり、掃除がしにくく、衛生性を保てません。



・デザイン性


デザイン性もとても大切な機能の一つです。たとえばシックなイメージの飲食店にカジュアルな床は似合いません。一方で、ナチュラルで明るい雰囲気をアピールした飲食店では、ダークな床はイメージを損ねてしまいます。

店舗のコンセプトやターゲット層に合わせて、デザイン性を熟考しましょう。




■飲食店におすすめの床材は?



飲食店で使われる床材にはさまざまな種類があります。各々の特徴をおさえて、最適な床材を選びましょう。



・長尺シート


ポリ塩化ビニール製で耐久性が高いのが特徴です。クッション性もあるので、転倒を考慮しても安全性が高いと言えるでしょう。クッションフロアと異なり、重い家具を長期間置いても跡がつきにくいのもポイントです。デザインのバリエーションも豊富でさまざまな色や質感を選ぶことが可能です。



・フロアタイル


ポリ塩化ビニール製のタイル状の床材のことです。耐久性が高く、デザインのバリエーションが豊富で、木目調や大理石風、レンガ風、モルタル風など、さまざまなデザインがそろっています。既存の床材の上に敷くこともできるので、かんたんにリフォームができます。土足対応タイプもあるので、飲食店でも使用できますよ。



・フローリング


前述したように「無垢フローリング」と「複合フローリング」がありますが、店舗の場合は「複合フローリング」を使うのが一般的です。

「複合フローリング」は表面の化粧材の種類により、「挽き板」「突き板」「シート」の3種類に分けられ、天然木を2ミリ程度の厚みに挽いた「挽き板」や、木材を0.3~1ミリ程度にスライスした「突き板」なら、本物の木の風合いを楽しむことができます。



・磁器タイル


石英や長石、粘土などを1200〜1350℃で焼成したタイルのことで、耐水性や耐摩耗性に優れているのが特徴です。デザインのバリエーションも豊富で高級感も出せますよ。ワックスをかける必要がなくほぼメンテナンスフリーであるのもメリットです。



・クッションフロア


ポリ塩化ビニール製で、耐水性や耐摩耗性、防汚性にすぐれ、薬品にも強いのが特徴です。磁器タイルのようにさまざまなデザインがありますが、異なるのは、クッション性があるため長時間立っていてもラクということ。ただし耐熱性は劣るので、火や熱には注意です。




■床のリフォームをするにあたり確認しておくべきこと



床は広い面積を占めるだけあり、たとえ平米単価はそれほど高くなくても、全床面積を単価に掛けると、それなりに費用が必要となることも。

たとえばフローリングに張り替える予算が捻出できないようなら、クッションフロアの木目調を選ぶというのも一つの手です。


あくまで目安ですが、平米あたりの費用は素材によって以下のように異なります。


・フローリング 8,000~15,000円/㎡

・クッションフロア  2,000円~/㎡

・フロアタイル 4,000円~/㎡

・磁器タイル 5,000円~/㎡

・デザインコンクリート  3,000円~/㎡


また施工中はお店をオープンすることができないので、工期を把握し、営業スケジュールとすりあわせをしておくと安心です。

材料によっても工期は異なるので、信頼できる内装デザイン会社に早期に相談するのが得策。店舗にふさわしいイメージを演出する床材を相談しつつ、予算と工期の調整についてもアドバイスを仰ぎましょう。



■流山市周辺の店舗の内装工事ならタカネザワナイソウ工業にお任せください



千葉県流山市を拠点に内装工事全般を手掛けているタカネザワナイソウ工業は、店舗デザインの実績が豊富で、ヒアリング力・提案力・トータルサポートに定評があります。

モットーは、お客様が納得いくまで一緒につくりあげること。

コンサルティングから設計・施工まで一気通貫でトータルサポートするため、意思疎通がスムーズ。集客力を高める動線づくりにも長けているので、お気兼ねなくご相談ください。


お客さまに寄り添ったていねいなヒアリングを心がけており、うまく言葉にできないコンセプトや想いも、大まかなイメージだけでもお伝えいただければ、想像していた以上の空間デザインをご提案いたします。店舗のスタイルから一緒に考えてほしい、というご依頼をいただくと燃えます!

タカネザワナイソウ工業は、お客様とコミュニケーションを取りながらものづくりをすることで、互いに「win-win」の関係性を築くことを理想としています。急ぎの工事よりはゆっくり膝を突き合わせ、良い材料を使って良い空間をつくりたい、というのが私たちの願いです。


こうしたポリシーから業界では珍しく、相見積もりはお受けしておりません。

納得できる店舗づくりをしたい、情熱をもったプロと協働したいという方は大歓迎ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。



【関連記事】

店舗の契約時によく聞くスケルトン渡しとは? メリット・デメリットを紹介します!

飲食店の開業に必要な消防法とは?消防署へ届出を出さないとどうなる?