2020年以降の個人支出における理美容サービスの推移データを見ると、新型コロナウイルスの影響もあり、減少傾向に。コロナも収束したかと思えば、また大流行……という繰り返しで、そんな状況を受けて個室美容室に注目が集まっています。
コロナ対策のみならず、個室にはお客様・オーナー双方にとって、メリットがありますが、インテリア・デザインを考える上では注意が必要。
今回は個室美容室のメリット・デメリットを紹介いたします。
【目次】
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・個室がお客様に選ばれる理由
・個室美容室の店側のメリット
・個室美容室の店側のデメリット
・経営や店舗のコンセプトと合わせて個室化を
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■個室がお客様に選ばれる理由
まずはお客様視点で、個室美容室の良さを考えてみましょう。
その魅力の一つに、プライべートな空間によりリラックスできる、ということが挙げられます。美容師ともさまざまな会話をし、プライベートな範疇に話題が及ぶことがあるでしょう。カットの間、気兼ねない会話を楽しむのなら、個室であるに越したことはありません。
また個室なら子連れでも安心。小さなお子さんから目を離すことなくカットが受けられるので、お子さんが泣いてもすぐにあやすことができます。個室の扉を閉めれば防音にもなり、他のお客様に気を遣う必要もありません。
そして、コロナ対策をしている店舗として強いアピールができます。施術の間はマスクをはずさなければならないので、隣のお客様のことが咳やくしゃみをしないか、気になるもの。その点個室なら、確実にソーシャル・ディスタンスを実現できるので、個室なら安心……と理由で顧客の新規開拓にもなることでしょう。
■個室美容室の店側のメリット
次に美容室側から、個室のメリットを考えてみましょう。
一つには、お客様の本音をヒアリングしやすい空間がつくれること。某女優やモデルのような髪型にしたい、というリクエストは、意外と人前では言いにくいもの。個室ならお客様の気持ちもやわらぐので本音を聞き出しやすく、マンツーマンの接客により満足度の高い施術ができます。
そして客単価を上げやすくなるという経営面でのメリットも。個室をつくるということは、座席数を減らして回転率を下げることを意味しますが、悪いことばかりではありません。プライベート・サロンのような高級感を出すことができ、整髪剤やスキンケア製品などの物販にも有利です。
大勢のアシスタントの人件費をかけて雇って客をさばく薄利多売から経営方向を転じたい、とお考えのオーナー様にはぴったりです。
またコロナ対策をしているサロンとして、強い訴求ができることは言うまでもありません。
■個室美容室の店側のデメリット
一方で、デメリットがあることも知っておきましょう。
まず、内装工事の費用がかかることと、工事の間はクローズしなければならないことが挙げられます。
またメリットで挙げたように、面積あたりの客席数が減ることで回転率は悪くなります。こちらについては、どのような店舗にしたいか、経営方針と合わせて検討してみましょう。
もう一つは、スタッフ同士の連携が取れるようになるまでに、工夫や時間がかかるということ。加えて、新人スタッフにとっては「見て学ぶ」ことがなによりの教育になりますので、個室が狭すぎる場合はこのようなシチュエーションをつくることが難しくなります。
■経営や店舗のコンセプトと合わせて個室化を
いずれにせよ新型コロナウイルスの影響で、これからは個室型のニーズが高まっていくことでしょう。
メリット・デメリットをご紹介しましたが、これから美容室を開業あるいはリニューアルする際は、経営方針や客層、店舗のコンセプトなどから多角的に考え、個室化が必要かどうか見極めて内装計画を進めるのが得策です。
タカネザワナイソウ工業は千葉県流山市を拠点に、内装工事全般を手掛けております。商圏分析や売上予測、店舗デザイン・設計、コンサルティングなど、店舗出店の計画段階から広範囲なサポートが可能です。豊富な実績に基づき、常にお客様第一で満足度の高い施工をご提供いたします。関東エリアでの店舗開業でお困りごとがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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