店舗の内装デザインは、お店のイメージに大きな影響を与えます。その効果は看板と同等以上であり、ブランディングとは切っても切れない関係です。より多くの顧客を獲得するためには、戦略的に内装デザインを決定し、好印象を持ってもらえるようにするのが望ましいでしょう。ここでは、ブランディング戦略における内装デザインのポイントをご紹介します。
【目次】
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・店舗のブランディング戦略とは?
・ブランディングにつながる店舗デザインのポイント
・店舗のスペースの取り方は業種ごとに異なります!
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■店舗のブランディング戦略とは?
店舗の内装デザインを考える時は、「流行のデザインを取り入れよう」とか、「思い切って奇抜なデザインにしてみよう」とかいった案が出やすいと思われます。しかし、ブランディングの観点からいうと、これらはあまりおすすめできません。確かに一時的に反響は出るかもしれませんが、大抵は長続きしないどころか、長期的にはイメージの低下につながる可能性さえあるからです。
本当の意味でブランディングにつなげたければ、戦略的に内装デザインを考える必要があります。最初に意識すべきなのは、もちろん「売り出したい商品は何か」です。そこから「その商品を売れそうな客層は?」「そのお客に売る上で最適な出店場所は?」と詳細な内容を決定していき、最終的に「内装デザイン=どのような空間で販売すべきか?」を考えます。
さらに、「売るためにはどのような広報をすべきか?」など、店舗とは別の部分での戦略も練る必要があるでしょう。このように店舗の内装デザインは、それ単独で検討していいものではなく、あくまでもブランディング設計の一部なのです。次項では上記の点を踏まえ、店舗デザインはどうあるべきかをより具体的に解説します。
■ブランディングにつながる店舗デザインのポイント
店舗の内装デザインにはさまざまな役割があります。まず、「一体何のお店なのか?」を顧客に認知させ、「あのお店の内装はこんな感じ」という印象を焼き付けること。ここがうまくいくと、顧客にお店を覚えてもらう+興味を持ってもらうことができ、集客効果が高まります。さらに居心地をよくすれば顧客の滞在時間が延び、売上アップにつながるのです。
これらを実現するために押さえておきたい内装のポイントとしては、色・明暗・レイアウトの3つがあります。それぞれの内容を確認しておきましょう。
1.色
内装の色は、顧客の心理に大きな影響を与えます。たとえば、白っぽい色(明るい色)は膨張色なので空間を広く感じさせ、黒っぽい色(暗い色)は収縮色なので空間を引き締めます。開放感がほしい場所には白っぽい色を、重厚感や高級感がほしい場所には黒っぽい色を採用するといいでしょう。
また、赤やオレンジといった暖色は気分を高揚させ、料理を美味しそうに見せたり食欲を増進させたりする効果が期待できます。飲食店は暖色系を多めに使うのがおすすめです。
2.明暗(照明)
照明が明るいと商品が見えやすく、夕方以降はお店自体が目立つようになるため、顧客獲得につながります。一方、暗めの照明は落ち着いた雰囲気になり、心理的に本音を話しやすくなるため、お酒を出すお店や高級志向の飲食店などにおすすめです。間接照明も活用するといいでしょう。
3.レイアウト
棚やテーブルなどのレイアウトは、顧客の心理と行動に大きな影響を与えます。スーパーなどの小売店では、レイアウトの工夫で顧客の動きをコントロールできることがよく知られています。顧客が動き回らないタイプのお店でも、待合室の広さやテーブルの間隔は重要です。
もちろん、スタッフの作業効率も考慮する必要があるため、十分に検討して決定しなければなりません。詳しくは次の項目で解説します。
■店舗のスペースの取り方は業種ごとに異なります!
店舗の内装デザインの中でも、特に重要で悩みがちなのがレイアウトです。店舗内のスペースは限られているため、効率よく配分しなければなりません。当然、業種によって最適なスペース配分は異なります。主な業種ごとに、最適なスペースの取り方を見ていきましょう。
1.美容室
美容室で重要なのは待合室のスペースです。広ければリラックスできるため、待ち時間が多少長くても顧客の満足度は高まるでしょう。一方、狭いと居心地は悪くなりますが、長居をしたくないと考える人が増えるので回転が早くなり、忙しい人にはむしろ喜ばれるかもしれません。お店の方向性次第でスペースを調整してください。
2.小売店
スーパーなどの小売店では、通路が広いと商品をゆっくり見て回れるようになり、比較検討したり細かいところまで見たりする余裕が生まれます。つまり、客単価のアップが期待できるのです。逆に、窮屈感があると購入するものをすぐに決めるため、回転率がアップします。どのような客層をメインターゲットにするのかによって決定しましょう。
3.飲食店
飲食店では、テーブルの間隔が広いと居心地がよくなり、滞在時間が延びます。「追加でもう1品食べて行こうかな」という気分にもなるので、客単価のアップが見込めるでしょう。その代わり、回転率は落ちてしまいます。
間隔が狭い場合はその逆で、滞在時間が短くなるため客単価は落ちますが、その分回転率はアップします。このように、スペース配分は一長一短であり、どのようなお店でも通用する「唯一の正解」は存在しません。お店のコンセプトや商品、客層とよく相談して、最適なスペース配分を見極めましょう。
タカネザワナイソウ工業は千葉県流山市を拠点に、内装工事全般を手掛けております。商圏分析や売上予測、店舗デザイン・設計、コンサルティングなど、店舗出店の計画段階から広範囲なサポートが可能です。豊富な実績に基づき、常にお客様第一で満足度の高い施工をご提供いたします。関東エリアでの店舗開業でお困りごとがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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