バイオフィリックデザインとは?自然を取り入れたオフィスのメリットを紹介


新型コロナウィルスの流行により、私たちの働き方は大きく変化しました。テレワークが定着し、コワーキングスペースが普及するなど、もはやオフィスへの出社は当たり前ではありません。それに伴ってオフィスの形態も多様化し、より柔軟な使い方ができる方向に進んでいます。


一方で、環境の変化によるストレスや、従業員のコミュニケーション不足による生産性低下といった問題も表面化してきました。そんな中で注目されているのが「バイオフィリックデザイン」です。ここではバイオフィリックデザインのメリットや、オフィスに取り入れる際のポイントをご紹介します。



【目次】

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・バイオフィリックデザインとは?

・バイオフィリックデザインを取り入れるメリット

・バイオフィリックデザインを取り入れる方法

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■バイオフィリックデザインとは?



バイオフィリックデザインとは、簡単にいうと「自然や生命を感じられるデザイン」のことです。1980年代にアメリカの研究者らによって提唱された、バイオフィリア(Biophilia)という概念に基づいています。


バイオフィリアとは、「バイオ(bio)=生命・自然」と「フィリア(philia)=愛好・趣味」という言葉を組み合わせた造語で、人間が本能的に持つ「自然とつながりたい」という欲求を指します。人間は草木や水の流れなどと触れ合うことで、幸せを感じるようにできている……という考え方です。何となく共感できる方も多いのではないでしょうか。


つまり、建物に植物や水などを効果的に取り入れることで、幸福感を得ようというのがバイオフィリックデザインのコンセプトなのです。もちろん、ただ幸せな気分になれるだけでなく、労働にもプラスの効果があることがわかっており、近年では多くのオフィスで取り入れられています。



■バイオフィリックデザインを取り入れるメリット



オフィスにおけるバイオフィリックデザインの効果の研究としては、イギリス・ランカスター大学のケイリー・クーパー博士と、ロバートソン・クーパー社が実施したものが有名です。この研究によると、バイオフィリックデザインを取り入れたオフィスはそうでないオフィスに比べ、働く人の幸福度が15%、生産性が6%、創造性が15%向上しました。


【参考】

https://interfaceinc.scene7.com/is/content/InterfaceInc/Interface/AsiaPac/WebsiteContentAssets/Documents/Brochures/Japan/wc_humanspacesreport-jp.pdf


これらはオフィスに大きなメリットをもたらします。3つの要素を掘り下げてみましょう。


・幸福度の向上

自然に接しながら働くと従業員のストレスが軽減され、幸福度が向上します。つまり、仕事に対して「喜び」や「やりがい」を感じやすくなるのです。職場が明るい雰囲気になるのはもちろん、健康増進や離職率の低下も期待できます。


・生産性の向上

幸福度が向上して従業員のモチベーションが高まると、集中力・思考力・判断力などもアップし、コミュニケーションも活発になります。結果として業務の質が向上し効率化も図られ、生産性が向上するのです。これは企業の業績アップにつながります。


・創造性の向上

自然を身近に感じられる環境にいると、想像力や思考力が豊かになり、柔軟な思考によって新しいアイディアを生み出しやすくなります。従業員のコミュニケーションの活性化も、新たな発想を助けてくれます。



■バイオフィリックデザインを取り入れる方法



バイオフィリックデザインを導入する際のポイントは、自然光・植物・水の3つです。これらを効果的に取り入れると、自然と調和したオフィスが生まれます。比較的簡単に取り組める方法の1つが、卓上ポットの設置です。空きスペースやデスクの上に設置するだけで、手軽に緑を取り入れることができます。


また、出社率の低下などによって空きスペースが生じているなら、「グリーンパーテーション」や「BOXプランター」を設置してみましょう。これは植物を間仕切りとして使うというもので、パーテーションなどの設置工事を必要としない手軽さが魅力です。ソーシャルディスタンスを確保するための動線作りや家具配置にも活用されています。


そして、より本格的にバイオフィリックデザインを取り入れたい時は、オフィス全体のレイアウト変更を行うのがおすすめです。レイアウトや設備を根本的に見直せば、遮蔽物をなくして自然光を取り入れやすくしたり、噴水や水景設備を設置したりできます。


ただし、レイアウト変更では注意すべき点も少なくありません。テナントの場合は、観葉植物や水景設備を設置しても問題ないかどうか、管理会社に確認を取る必要があります。自社ビルであれば制限は少なくなりますが、使いやすい動線の確保は必須です。工事をするなら、こういった点を考慮した設計をしてくれるプロに相談しましょう。



タカネザワナイソウ工業は千葉県流山市を拠点に、内装工事全般を手掛けております。商圏分析や売上予測、店舗デザイン・設計、コンサルティングなど、店舗出店の計画段階から広範囲なサポートが可能です。


豊富な実績に基づき、お客様が店舗づくりにかける思いも反映させ、常にお客様第一で満足度の高い施工をご提供いたします。バイオフィリックデザインの導入をはじめ、店舗・オフィスの内装デザインに関するお困りごとがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。


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