オフィスデザインの次のトレンドは? ニューノーマル時代のオフィスづくり

オフィスの内装デザインは、人材確保と社員の定着率アップを促し、業務効率を高めるカギとなります。オフィスデザインにはその時代のトレンドがあり、世の中の状況に即したデザインを取り入れていくことが大切です。ここでは、2021年中盤までのインテリアトレンドを振り返りながら、今後の動向を予測してみましょう。



【目次】

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■アフターコロナのオフィスに求められるもの

■海外トレンドを取り入れてオフィスをデザインしよう

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■アフターコロナのオフィスに求められるもの

2020年以降のオフィスデザインに大きな影響を与えたものといえば、もちろん新型コロナウイルスのパンデミックです。あらゆるオフィスが感染対策を余儀なくされ、いわゆる「3密」を避けるためのレイアウト変更やスペースの拡大が増加しました。まさに世界的なトレンドといっていいでしょう。


また、人との接触を極力避けるために、通勤せず自宅などで仕事を行うリモートワークも普及しました。その結果として注目されるようになったのがABW(Activity Based Working)です。ABWとは、従業員が働く場所や時間を自由に選べるスタイルを指します。リモートワークやフリーアドレスといった「場所の自由」と、フレックスタイム制や週休3日制といった「時間の自由」を組み合わせたものと考えて構いません。


ABWは新しいワークスタイルとして、もともと導入が進んでいました。それがコロナ禍における感染対策に合致していたことから、さらに導入が加速した感があります。感染対策に限らず、自分にとって最も働きやすい場所と時間を選べることが現在のトレンドなのです。従業員ごとに机が決められていたオフィスは、すでに過去のものになりつつあります。


しかしこの変化は、即座に「オフィス不要論」に結びつくものではありません。感染対策としてオフィスへの出勤が減少した結果、オフィスの有用性も再評価されたからです。実際に、世界的な不動産仲介業者であるJLLがオフィスワーカーを対象に行ったアンケートでは、全体の58%が「オフィスに戻りたい」と回答しました。しかも、そのうちの68%は35歳未満の若者(いわゆるミレニアム世代)だったのです。


したがって現在のオフィスは、フレキシブルに働けることに加え、従業員や関係者が「訪れたくなる場所」「行くだけのメリットがある場所」であることが求められているといえます。ニューノーマルの時代にも、オフィスは決して不要になったわけではなく、むしろ今まで以上に機能性やデザインにこだわる必要が出てきたのです。



■海外トレンドを取り入れてオフィスをデザインしよう


日本では、多くのオフィスデザインを海外から取り入れています。ABWも、もともとはオランダで考案されたワークスタイルです。ニューノーマルの時代に適応したオフィスを作る場合も、やはり海外を参考にするのが望ましいでしょう。魅力的なオフィスデザインの例をいくつかご紹介します。


ソロワークスペース

図書館の学習スペースのように、自由に座って仕事ができるスペースです。ノートパソコンを持ち込めばどの席でも仕事ができますし、席と席の間に衝立があれば集中力も高まります。疲れを防ぎつつ仕事ができるよう、昇降可能なデスクを導入したり、観葉植物やフェイクグリーンを多めに配置したりするといいでしょう。


アクティブワークスペース

アクティブワークスペースは、従業員同士が賑やかに会話をしながら仕事ができる空間です。防音性能を高め、他の部署には音が漏れないようになっています。ざっくばらんに意見を出し合えば、きっと新たなアイディアが生まれるでしょう。疑問に思ったことをすぐに調べられるよう、大きなキャビネットを用意して書籍や書類を納めておくのもおすすめです。


フリースペース、娯楽スペース

目的を限定しないフリースペースは、自宅のようにくつろぎながら自由に使える空間です。休憩や簡単な仕事に使っても構いませんし、お茶を飲みながらミーティングをしてもいいでしょう。また、ビリヤード台やダーツマシン、テレビゲームなどを用意した娯楽スペースを設けると、従業員の気分転換やコミュニケーションに役立ち、生産性の向上が見込めます。


アジャイルなオフィス

アジャイル(Agile)とは「素早い」「機敏な」という意味です。要するに用途を限定せず、レイアウト変更を前提とし、業務内容に応じて柔軟に仕様を変更できるオフィスのことを指します。実現のためには、多用途で使えるオフィス家具やサブスクリプションサービスの導入が必要です。世の中の状況に合わせて、常に最適なオフィスを作っていくといいでしょう。



オフィストレンドは日々変化しており、従業員ファーストで「働きやすい・行きたくなるオフィス」を考える企業も増えてきています。タカネザワナイソウ工業では一般的なオフィスはもちろん、会社の個性を生かしたオフィス作りもお手伝いしております。オフィスの移転や内装リフォーム・リノベーションをお考えの際は、ぜひ一度ご相談ください。



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